
どーもです!
昨夜は東京駅で獺祭の方々に御呼ばれし、新年会(?) をしてきました!
雪か雨かのコンディションに加え、前職のオフィスビルが視界に入りすでにメンタルは0に近かった……

新年会(懇親会?) がスタート
今回御呼ばれしたのは酒販店でも若め(?) な方々らしく、たぶん僕と獺祭の蔵人の一人が男性では一番若かったのだろうと思います

会が進む中で、桜井社長が隣に座って下さったので、髪のカットの話題からちょっと酒の話をぶっこみました
「お酒の再現性に関して」
酒造りにおいて、毎年同じような酒質を求める蔵は少なくなく、特に大手の酒造メーカーほどその傾向は顕著です
獺祭さんはお酒造りに再現性を求めていますか?
という質問に対し、獺祭は(意外にも)再現性を求めていないという
社長答えて曰く、
それは例えば23(獺祭磨き二割三分) のものでも、(酒質が)ダメだと思えば39(磨き三割九分) に落とすし、
39は50(獺祭50) に落とすことからもその姿勢が表れている
細かい話をすると、社長はじめ5人ができた新酒すべてを利き酒し、3人以上が駄目だと判断したものは下げるというシステムをとっているのだそう
それを聞いて(そしてここに書いたことで)、今後窪田屋に獺祭を買いに来て下さるお客様の思考は二極化されるかも知れない
すなわち、
二割三分とは、社長などがしっかりと利き酒し審査に通った(厳選された) もののみになっているから、
5000円(一升だと10000円) を出す価値がある! というフラグシップに一層の価値を見出す方
審査には通らなかったとはいえ、三割九分でも二割三分の酒が入っているのであれば、相当コスパいいし他の50%磨きの酒よりも実質的にうまいはずだ! という50や39に価値を見出す方
島耕作でも分かったように、おそらく後者が多くなる気がしますが、良いものでなければ23たらしめない、という姿勢は嗜好品としての本来の在り方として再認識するべきだと思いました
「AI導入に関して」
なぜ“再現性” の話をしたのかというと、過日旭酒造さんが醪管理などにAI技術を導入したためです
これについては以前に記事にしましたのでご参照頂ければ幸いなのですが、
cf. 人形遣いは電気羊の夢を見るか? --人工知能と清酒--
cf. 情報の並列化の果てに個を取り戻す --人工知能と清酒②--
社長に話した内容はこんな感じです
「なぜ再現性の話をしたかというと、過日AI技術を投入したことを受けて、あれって醪経過簿をAIに学習させてそれに沿ってAIが追い水の指示だったりをする……それはつまり同じような醪の経過を辿らせて、つまるところ同じようなお酒を造ろうという考え、再現性に通ずるのではないかと考えたからです」
結論から言うと、「なので、これは違うと思い醪へのAI活用は今後しなくする」 ということでした。
ただAI技術は別の所に活用するとも仰っていたので、今後の“酒造とAI” の関係性は個人的に追っていこうと思います
気づけば二時間半近く経ち、皆さんが持参した酒は全部カラになっても飲み足りなさを覚えました
最後にアナウンスがあり、これは決定事項ですぐに分かると思うのでここに書きますが、
獺祭50は終売となります
というか、ブラッシュアップされて
獺祭45に生まれ変わります
正式なアナウンスがまた蔵から来ましたらお伝え致しますが、お楽しみに!!
余談ですが、昨日1月31日は「愛妻の日」 だったらしく

バスソルトを買ったら喜んでくれました
ということで、いろいろと聞けて勉強になった会でしたので、また御呼ばれしたら行ければいいなぁと思う僕でした
他にも書けないこととかも聞けたので詳しく聞きたい方は窪田屋にぜひ遊びに来てね
いつもご覧いただきまたご愛顧いただきましてありがとうございます
ばいびっ
K◎